- 2023.03.6
コラム更新!第六十一稿「創造性を持つジェネレーティブAIがビジネスを激変させる」-AI時代に生き残る会社、人材とは-
■ジェネレーティブAIとは
ジェネレーティブAIは、「データから学習し、それを使用して創造的かつ現実的な、まったく新しいアウトプットを生み出す機械学習手法」と定義されています。学習したデータを用いて、全く新しいコンテンツ(絵画や音楽、小説、要約、解答等)やデザイン、設計図、プログラムといったアウトプットを生み出すことができます。
■ジェネレーティブAIで何ができるのか
工業製品から自動車、住宅、半導体、ロケットにいたる設計、新素材や新薬の開発など、従来では数年かかっていたものが数ヶ月、数週間かかっていたものが数時間に短縮されると言われています。
■製造業で活用が始まるジェネレーティブデザイン
ジェネレーティブデザインとは、ジェネレーティブAIを利用した設計です。AutoDesk社はCadソリューション「Fusion 360」にジェネレーティブデザイン機能を搭載しており、既に製造業の中にはジェネレーティブデザインによる試作サービスを提供しているところも出てきております。
■ジェネレーティブAIが仕事を激変させる
ジェネレーティブAIはビジネスや人の仕事を激変させると言われています。最新エンジニアと呼ばれていたAIプログラマが、ジェネレーティブAIによって自動生成されるプログラムコードが脅威となり、小説家や画家、音楽家などの芸術家ですら、ジェネレーティブAIが生成する作品に脅かさせることになります。過去のデータから学習できる仕事であれば、ジェネレーティブAIとソフトウェアやロボットを組み合わせることによって、置き換え可能となることから、失業者あるいは企業内失業者(余剰人員)が増えると言われています。
■単なるデジタル化のDXでは太刀打ちできない
ジェネレーティブAIによる生産性向上は2倍、3倍ではなく、100倍、1000倍というレベルで生産性格差がついてしまいます。もはや、デジタル化による業務の効率化などと言っている場合ではありません。AIに代表されるデジタル技術の高度のスピードはますます速くなっていることを考えれば、2、3年の間に組織全体、事業全体をデジタル化するような、まさにDX―デジタル化による企業進化―を目指さざるを得ない時代に入ってると言えるでしょう。