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  • コラム更新!第九十四稿「AIに仕事を奪われる人にならないために-AI時代に高まる人材ニーズ-」
  • 2025.12.11
  • コラム更新!第九十四稿「AIに仕事を奪われる人にならないために-AI時代に高まる人材ニーズ-」

■AIに仕事を奪われる?
AIの高度化によって、単純作業だけでなく、エンジニアや芸術家、さらにはコンサルタントですら、AIに仕事を奪われると言われています。新しいデジタルスキルをリスキリングしたところで、生成AIが仕事全部をやってしまうのです。

■AI時代に高まる人材ニーズ
多くの企業が、今後、AI活用を推し進めていくことが予測されています。その結果、人材需要は減っていくのでしょうか。いえ、そうではありません。人材需要は減るのではなく、変わっていくのです。AIの進化によって、多くの仕事が自動化される一方で、新たに必要とされる人材も確実に増えていきます。AI を使った新しい仕事の方法を考え出せる、AIに代替されにくい仕事ができる、といったAI時代だからこそ価値が高まる人材もあるのです。

■リスキリングにも転換期に
現在の多くのリスキリングがデジタルスキルそのものの習得に終始しているのに対して、AI時代に本当に求められるのは、人間独自の「メタスキル」を中心に据えた学び直しであると指摘する専門家もいます。重要なのは、AIを脅威として捉えるだけでなく、強力なツールとして活用し、人間だからこそできる価値創造に集中することなのです。

■機械にできることは任せてしまう
AI活用が広がれば広がるほど、AIを使って仕事ができる人が求められるようになっていきます。ダ・ヴィンチと呼ばれる内視鏡手術支援ロボットを操作できる医師が少ないという話しを聞いたことがあります。機械にできることは任せてしまい、人がすべきことに集中する仕事のスタイルは、AI時代の中心になっていくでしょう。

■AI時代に必要とされる人材とは
AIは既存のデータから学習し、パターンを見つけることは得意ですが、ゼロから新しいアイデアを生み出すことは苦手です。アートセンスを持って、新しい価値を創造できる人材は、今後ますます重要になっていきます。
人間同士の複雑な感情や文脈を理解し、共感を示しながらコミュニケーションを取ることもAIには難しい領域です。対人スキルが求められる仕事の価値は高まります。
自動化が進む工場やオフィスでも人が要らないということは起こりません。特に、新しいAIツールを活用して、古いやり方をしている業務を効率化、改善していける人材は今後の花形になる可能性が大きいでしょう。
検査や監査といった仕事もなくなりません。米国の監査組織であるISACAでは、新たに「Advanced in AI Audit(AAIA)」資格を発表しました。生成AIの回答結果が正しいかを検証したり、品質保証するための取り組みに注目が集まっています。偽の回答結果を出させるサイバー攻撃も確認されているなど、AI時代の経営管理や情報セキュリティは、むしろ今後、拡大が期待されるビジネス領域になっていくのではないでしょうか。