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  • 2022.04.14
  • コラム更新!第四十五稿「変革の時代だからこそSWOT分析が重要に」-間近に迫るチャンスやリスクを見逃さない-

■SWOT分析は時代遅れか
SWOT分析は時代遅れといって否定する人がいます。しかし、自社の強みや弱み、機会、脅威をきちんと把握できている企業はどれほどあるでしょうか。特に現代においては、機会や脅威が突然現れたかと思うと、一気に大きくなり、対応し始めた頃にはピークが過ぎ去っていたということも珍しいことではありません。強みや弱みにしても社員や取引先の流動化や、競合先による模倣など、短期的に変化するようになってきています。こうした変動の時代だからこそSWOT分析によって自社を取り巻く経営環境の変化を把握することが重要になってきているのです。昔のSWOT分析との違いは、もっと頻度を多くやらないとすぐに陳腐化してしまうことでしょう。

■今、売上を生み出している強みと機会はいつまで続くのか
今現在獲得できている売上は、今まさに持っている強みである-商品や技術、人材-が機会を生かして価値を生み出しているものであり、その強みと対応する機会がなくなったとき、もはや価値を創造できなくなってしまいます。だからこそ、次の機会を見つけて、その機会を生かせるような強みを作り出す「投資」をし始めなければならないのです。

■機会と脅威を先読みして強みをつくる
弱みはあっても何も困らないのであれば気にする必要はありませんが、それが脅威につながれば大きなリスクとなります。機会につながらなければそれを生かすことができません。強みであっても、先の機会と脅威に対しては十分ではないかもしれません。この先起きるかもしれない機会と脅威を先読みして、強み弱みに関係なく強化しなければならないのです。

■会社ではなく事業や商品ごとのSWOT分析が必要
もう一つSWOT分析を行う上で注意すべきことがあります。昔はSWOT分析と言えば会社単位で行うことが多かったですが、現代のようにビジネスが多様化し、競争が激しい時代では、会社単位ではなく事業や商品ごとにSWOT分析を行うことが必要です。ある事業や商品市場での強みや機会が、別の事業や商品領域ではそうならないということが多々あるからです。

■クロスSWOTで打ち手を考える
最後に、SWOT分析は強み弱み機会脅威を洗い出して終わりではありません。SWOT分析は、機会×強み、脅威×弱みのようにクロスSWOTによって打ち手を考えるために行うものなのです。事業再構築補助金においても、適切なSWOT分析にもとづいて事業計画が立てられているかが評価されます。SWOT分析は決して古くて使えないツールではなく、ビジネス革新が必要な時代だからこそますます重要になっているのです。