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  • 第八十四稿「多様性時代に高まるアンケートの意義」―社員を理解するための社内リサーチ―
  • 2025.02.14
  • 第八十四稿「多様性時代に高まるアンケートの意義」―社員を理解するための社内リサーチ―

■多様なバックグラウンドや価値観を持つ社員を理解するために
現代社会において、多様性はますます重要なテーマとなっています。企業は、多様なバックグラウンドや価値観を持つ社員を理解し、彼らのニーズに応えることが求められています。そのためには、アンケートによる社内リサーチを実施することが非常に有効な手段となります。

■アンケートの意義
アンケートは社員の意見や感情を直接的に把握するためのツールとして非常に有効です。特に多様性が進む現代では、以下のような理由からアンケートの重要性が高まっています。

・社員の声を反映する
老若男女、外国人、その他マイノリティなど多様な社員が持つ異なる視点や意見を収集することで、企業の方針や施策がより現実的で包括的なものとなります。アンケートは、全ての社員が平等に意見を表明できる場を提供します。

・組織文化の向上
アンケートを通じて収集されたデータは、組織文化の改善に役立ちます。例えば、社員が感じている課題や問題点を早期に発見し、適切な対策を講じることが可能です。これにより、社員の満足度やエンゲージメントが向上し、結果として企業の生産性も向上します。

・多様性の理解促進
アンケートから得られた社員の本音から、企業はより包括的で公平な施策を策定し、全ての社員が働きやすい環境を作ることができます。

■有効なアンケート調査を実施するために
アンケートを実施する前に、その目的を明確にすることが重要です。アンケートでよくある失敗は、いくつものの目的を混ぜてしまって、回答者が混乱してしまうことです。アンケート目的に対して想定される結果を想定しておくことも重要です。それによって、質問内容が具体的で簡潔になり、何を聞きたいのかわからいということを防ぐことができます。また、自由に意見を述べられる自由記述欄を設けることで、より深い洞察を得ることができます。アンケート結果の分析が難しい場合は、追加のインタビューを実施するなどして、社員意見の理解に努めることも信頼関係の強化につながります。

■現実を把握しにくい現代だからこそアンケートが重要に
多様性の時代において、アンケートは社員の意見や感情を理解し、組織の改善に役立てるための重要なツールとなります。適切な方法でアンケート実施することによって、社員意識の変化の兆候をすばやく察知するなど、社内事情を的確に把握することができるようになります。DXやAIなどビジネス環境の変化に対して自社社員はどう考えているのか?価格高騰や老後不安など生活に対する不安はどうなのか?などトップが考えている自社イメージと異なるアンケート結果が出てくるかもしれません。