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  • 2025.11.11
  • 第九十三稿「古い業務システムからの脱却-標準的なクラウドパッケージの活用へ-」

従来的な業務システム開発の問題
従来的なシステム開発では、企画から開発、そして運用開始まで何年もかかることが珍しくありません。その結果、やっとシステムが完成した頃には、ビジネス環境が変わってしまい、当初の要件が現状に合わなくなってしまうという問題がありました。そして、昨今におけるビジネス環境の変化や技術革新のスピード化に伴い、その問題が大きくなる一方です。

■古いシステムを維持するのも大変
業務システムを運用し続けるには、定期的なメンテナンスや更新が必要です。古いシステムになればなるほど、大きな修正することが難しくなり、高額な保守費用を払い続ける必要があります。さらに深刻なのが、システムを保守できるエンジニアの高齢化です。
長年使ってきたシステムを理解している技術者が引退してしまうと、誰もシステムを管理できなくなります。その傾向は年々増加しており、いずれ現行システムを修正することができなくなってしまうリスクがあるのです。

■業務の標準化でパッケージソフトの導入を可能に
社内の業務プロセスを見直し、標準化することによって、パッケージソフトの導入が可能になります。自社独自の仕事のやり方を続けていると、廉価で最新のパッケージソフトを利用することができず、コスト面で不利なだけでなく、競合他社と比べて業務品質やスピードで劣ってしまうことになります。

■クラウドベースの業務パッケージの活用を
標準化した業務に対して、クラウドベースの業務パッケージソフトを活用することによって、以下のようなメリットがあります。

・スピーディーな導入

ゼロから開発するのではなく、既に完成されたパッケージを使うため、短期間で運用を開始できます。

・常に最新の状態

クラウドサービスは自動的にアップデートされるため、常に最新の機能を使うことができます。

・保守の負担軽減

サービス提供者自身がシステムの保守を行うため、保守負担費用が大幅に減ります。

・柔軟な拡張性

ビジネスの成長に合わせて、機能を追加したり規模を変更したりすることが容易です。

■クラウドパッケージの活用を成功させるために
クラウドパッケージの活用を成功させるためには以下のような点に留意して進めることが必要です。

・業務の見直しから始める

業務を整理して無駄な工程を排除し、シンプルな業務フローにすることが大切です。

・段階的な導入を心がける

すべてを一度に変えようとせず、小さく始めて徐々に拡大していくアプローチが成功の鍵です。まずは一つの部署や機能から始めてみましょう。

・従業員の理解と協力を得る

新しいシステムを導入する際は、使う人たちの理解と協力が不可欠です。しっかりとトレーニングを行い、サポート体制を整えましょう。

■DX時代に不可欠なシステム大改革
業務の効率化が目的だった昔の情報システムとは違い、DX時代の情報システムでは、AI活用など顧客の創出や新サービスの提供など攻めの機能が求められます。しかし、多くの企業がいまだに古いシステムを変えらず、逆にベンチャー企業が新しいクラウドパッケージを活用して競争優位を獲得している状況は異常です。そろそろ古いシステムと決別して新しいしくみづくりに着手する頃ではないでしょうか。