- 2020.04.7
緊急な仕事と重要な仕事のどちらを重視しますか? ―「7つの習慣」の4つの領域を駆使するタイムマネジメント―
■仕事に追われる毎日
「時間がいくらあっても足りない。」、「やりたいことが全然できない。」という声をよき聞きます。有限の資源である時間は、無駄に過ごしていると、あっという間に消えていきます。誰にとっても平等に与えられている資源であるにもかかわらず、人によって多い少ないの感覚はかなり違うのではないでしょうか。
■自分の仕事を棚卸してみる
自分が今日一日、どのような時間の使い方をしたか棚卸したことはあるでしょうか。ベストセラー書籍である『七つの習慣』の中で著者コビー博士は、第三の習慣として「重要事項を優先する」ということを挙げています。そして、緊急度の高低と重要度の高低で区切られた4つの領域によるマトリクスによって、自分の時間の使い方を確認してみることを勧めています。
■緊急度ではなく重要度こそ大事
多くの人は、緊急軸の第Ⅰ領域と第Ⅲ領域で活動することが多くなります。この領域は心身ともに疲れるため、仕事が終わった後、緊急でもなく重要でもない第Ⅳ領域に逃げ込むことになります。そして、また第Ⅰ領域と第Ⅲ領域に行って、第Ⅳ領域へと行ったり来たりが続くのです。私達が本当にやるべき大切な活動は第Ⅱ領域にあることを、賢明な皆さんは気づいているはずです。しかし、「そのうち時間ができたらやろう。」と、ついつい後回しにしてしまいがちなのが第Ⅱ領域なのです。
■忙しい人こそタイムマネジメントが必要
第Ⅱ領域の仕事はどうして後回しにされてしまうのでしょうか。多くの場合、目に見える結果がすぐに出ないため、期限が決まられていないことが多いと思われます。第Ⅱ領域の仕事をやっていくためには、明確な期限や作業計画、成果物目標といった、しっかりとしたタイムマネジメントが必要です。第Ⅱ領域の仕事こそが会社の繁栄、成長をもたらします。決して緊急性の高い仕事ではありません。第Ⅱ領域の仕事は絶対やるのだという強い信念を持って取り組むことが大切なのです。